2022.01.18
新型コロナウイルスの影響により、これまで当たり前に過ごしていた生活様式が一変し、それに変わる代替品の脅威が増していると感じることはありませんか?
デジタル化が進み、簡単に情報を取得できるようになったことで選択肢が広がり、消費者(買い手)の目は厳しくなっています。
今回は、利益を上げるための仕組みを構造的に理解する一助となる5F分析についてご紹介します。業界の変化を5つの競争要因から考えてみましょう。
目次
デザイン思考とは、ユーザーの観察を通じて顧客に共感し、課題を定義した上で、試作品(プPE5F分析とは、業界内での競争の状況を知るためのフレームワークです。
「既存の競合同士の競争」「買い手の交渉力」「サプライヤーの交渉力」「代替品の脅威」「新規参入業者の脅威」の5つの要因に分け業界全体の収益性や力関係を分析します。自社の業界を考察することで、今後の戦略策定に活用することが目的です。
競合(ライバル)同士の競争が激しいほど、価格競争に陥って「価格」が低下したり、競合よりも良いものを作るために開発・生産コストが上がったりします。結果、それぞれの利益は小さくなります。【結果⇒利益が下がる】
買い手とは、自社が属する業界にとっての顧客のことを指します。
(食品メーカーにとってのスーパーや飲食店、自動車メーカーにとっての運送会社や一般消費者)
買い手の交渉力が強いほど、良いものを安く提供する必要性が高まり、「価格」は下がるのに、「コスト」はふくらむことになります。【結果⇒利益が下がる】
サプライヤーとは、部品や原材料の供給元のことです。
(自動車メーカーに部品を納入する金属加工業者、飲食店に食材を納入する卸売業者)
この力が強いほど、製品やサービスを生み出すための原材料やヒトなどのリソースへのコストがかさみます。【結果⇒利益が下がる】
代替品とは、顧客のニーズを満たす別カテゴリーの製品やサービスのことです。
例えば、スマホのカメラ機能は、カメラ業界から顧客を奪い取っています。
このように顧客が持つ同一のニーズを満たす競合は、必ずしも同じ業界だけに存在するとは限りません。代替品の脅威が増すことで、代替品に負けない製品開発が必要となってコストが上昇したり、価格を下げたりする必要が生じます。【結果⇒利益が下がる】
事業を始めるための大きな投資やノウハウが不要な場合、業界への参入障壁は低くなります。
つまり、新規参入の脅威が大きい業界では、付加価値の高い製品開発や、顧客に魅力を伝えるためのマーケティング等について、しっかり戦略を立てることが重要です。そのためにコストがかさんだり、価格競争に陥って価格が低下したりします。【結果⇒利益が下がる】
5F分析の考え方は、「競争が激しい業界にいれば収益性は低くなり、競争が限定的な業界にいれば収益性は高くなる」という至ってシンプルなロジックによるものです。
この競争構造が理解できれば、「どういうポジションを取れば業界内で戦いやすくなるか」が見えてきます。業界環境の変化に直面している中で、今後、どうやって自社の利益を生み出していけばいいか分からない、一度自社の業界について相談したいという方は、プロのマーケティングコンサルタントが在籍するCX Value Labにご相談ください。ぜひお気軽にご相談いただけると幸いです。
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