2022.04.18
ロングテールSEO対策では、あえて検索ボリュームと競合性の低いニッチなキーワードを狙うことで、サイト全体の集客力を高めていきます。SEO対策が難しくなった昨今、中小企業や個人が検索上位を目指す上で、ロングテールSEOへの対策を欠かすことはできません。
ロングテールSEOの方法としては「ラッコキーワード」や「Google キーワード プランナー 」といった専用ツールを用いて、狙うべきサジェストワードを選定する必要があります(詳細は後述)。
この記事ではロングテールSEOの具体的な方法と、なぜSEO対策をおこなう上でロングテールキーワードへの取組が重要なのかについて、わかりやすく解説いたします。
この記事でわかること
✓ ロングテールSEOとは
✓ ロングテールSEO対策の「キーワード選定」の方法
✓ ロングテールSEO対策をおこなうべき理由
ロングテールSEOとは、複数の単語で構成された「複合キーワード(ロングテールキーワード)」を基にしたコンテンツを幅広く作成することで、サイト全体のSEOを強化していく施策を指します。
■複合キーワード(ロングテールキーワード)の例
メインキーワード「一人旅」の複合キーワードの例として、以下のようなものがあげられます。
複合キーワードは、それぞれの検索ボリュームは少ないものの競合性も低いため、検索ボリュームの多いキーワード(ビックキーワード)に比べ検索結果の上位が狙いやすいといった特徴があります。
※検索ボリュームとは…GoogleやYahooといった検索エンジンで検索される「キーワードの検索回数」のこと。一般的には「月間」での検索回数を表す。
また複合キーワードは組み合わさる単語の数が多いほど、検索するユーザーのニーズが濃く明確になるため、より問い合わせなど成果に繋がりやすい記事がかけるといったメリットもあります。
サイト全体のPV数やCV数を伸ばすためには、ロングテールキーワードのコンテンツを地道に更新することが非常に重要というわけです。
さっそくロングテールSEO対策の手順について確認していきましょう。今回、キーワード選定で使用するツールは以下の2つです。
・ラッコキーワード
・Google – キーワード プランナー
はじめに自社のサイトで集客したい、メインとなるSEOキーワードを選定します。キーワードを選ぶ基準としては以下の通りです。
例えば「ハウスクリーニングの専門業者」であれば「ハウスクリーニング」「掃除代行」、「結婚相談所」であれば「結婚相談所」「お見合い」「婚活」といった具合です。
手順1で決めたメインキーワードを基に、サジェストを洗い出していきます。
サジェストとはGoogleやYahooなどの検索エンジンにキーワードをいれた際、入力したキーワードと一緒に検索される可能性が高いキーワードを「予測変換」で提案してくれる機能を指します。
■キーワード「お見合い」のサジェスト例
このサジェストで提示されたキーワードが、ロングテールSEO対策で使用する複合キーワードとなります。
このサジェストを一度に洗い出すおすすめのツールが、ラッコ株式会社の提供する「ラッコキーワード」です。1日50回の調査まで、無料でサジェストを抽出することが可能です。
抽出した大量のサジェストの中から、実際に記事として執筆するキーワードを選定します。
執筆するキーワードの選定基準は
など比較的初期の段階から、上位表示を狙いやすいものを選定するのがおすすめです。また明らかにキーワードの検索意図が自社サービスとズレているものは除外しましょう。
各サジェストの検索ボリュームや競合性を図るためには「Google – キーワード プランナー 」を使用します。(キーワードプランナーも基本機能は無料で使用できますが、より詳細なデータを表示するには広告出稿による月額課金が必要です)。
上記の結果を例にすると「お見合い 会話」というキーワードは、検索ボリュームが390ほどで競合性も低く、結婚相談所のコラムにも取り上げやすそうな話題であるため「ロングテールSEOに適したキーワード」といえるでしょう。
選定したキーワードは表示回数や競合性とあわせて、見やすい様に1枚のスプレッドシートやExcelにまとめます。
3の工程まで済んだら、あとは抽出したキーワードを執筆する順に並べ、優先順位が高い物からコンテンツにしていきます。
優先順位の基準は先述の通り、検索ボリュームがそこまで大きすぎず競合性も高くないキーワードから選定します。
コンテンツ量が増えサイト全体に集客力がついてきたタイミングで、よりボリュームの大きいものや競合性の高いキーワードの執筆をおこないます。
自社サイトの集客力を高めたい中小企業や個人にとって、ロングテールのSEO対策は非常に有効な手段です。
「なぜロングテールSEO対策に積極的に取り組むべきなのか」3つの理由について説明します。
ロングテールのSEO対策に力を入れるべき理由1つ目は、最終的に上位を狙いたい「メインキーワード」の検索結果をあげるため、その元となるロングテールのキーワードで記事を執筆する必要があるためです。
例えば「ダイエットスムージー」というキーワードで検索上位を狙うためには、そのサジェストとなる「ダイエットスムージー 美味しい」「ダイエットスムージー 人気」「ダイエットスムージー 手作り」などの複合キーワードで記事を執筆するという具合です。
「ダイエットスムージー」に関するコンテンツを充実させることで、Googleから「このサイトはダイエットスムージーに関して専門性のあるサイト」という評価を獲得できます。
すると本来競合が強く上位が狙いづらい「ダイエットスムージー」というビッグキーワードでも、最終的に上位を獲得できるサイトへ成長することができます。
2つ目に理由は、やはりビッグキーワードに比べ競合性が低く、記事公開から早い段階でも成果を狙いやすいためです。
残念ながら大企業や知名度の高い企業に比べ、一般の中小企業や個人サイトは検索ボリュームの多いビッグキーワードで上位を獲得しづらいという傾向があります。
しかし競合他社がまだあまり参入していないロングテールキーワードを狙うことで、小さな企業や個人であっても比較的簡単にコンテンツを上位へ上げることが可能です。
3つ目の理由は、単体のビッグキーワードに比べユーザーの検索意図がわかりやすく、コンバージョンが獲得しやすいためです。
というのも含まれる単語が多い分、検索者のニーズが強く明確なため、より顧客の求める内容にそったコンテンツを提示することができるためです。
例えば「彼女 プレゼント」というキーワードに比べ、「彼女 プレゼント 誕生日 大学生」というキーワードの方が、より具体的にユーザーの検索意図を汲み取れるはずです。
彼女 プレゼント | 彼女 プレゼント 誕生日 大学生 |
「彼女へのプレゼント」を紹介する記事 (年齢層・贈る目的が不明確) | 「大学生の彼女の誕生日におすすめのプレゼント」を紹介する記事 |
・当たり障りのない商品しか提案できない。 ・予算感も幅広く紹介する必要がある。 ・読み手にとって「不要」な情報が増える。 | ・大学生の女性に喜ばれそうなアイテムに焦点を絞って紹介できる。 ・予算感も5,000円~20,000円位と目安がつけられる。 ・読み手に必要な情報をピンポイントで提案できる。 |
読み手からすると、より自身のニーズに近い内容を提示されるため、記事に入り込みやすく問い合わせや購入といったアクションにも繋がりやすくなります。
ロングテールSEOは、SEO対策でサイトの集客力を伸ばしたい全ての企業にとって、取り組むべき価値のあるコンテンツ施策です。一朝一夕で成果を出せるわけではありませんが、地道に積み重ねることで、競合企業にも負けない総合力に優れたサイトを構築することが可能です。
「これからブログ記事によるSEO対策に取り組んでいきたい」
「最近、サイトのSEO順位が落ちてしまった」
「コンテンツを書いても、なかなか上位獲得ができない」
そういった方は、ぜひロングテールSEOの対策に注力してみてはいかがでしょうか。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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