2022.04.19
あらゆる業界での差別化が難しくなってきている昨今。
マーケティングが浸透し、ユーザーの情報収集能力が格段に向上したことから顧客は「よりよい商品・サービス」を吟味するようになっています。愛着を持って開発した自社製品やサービスも、顧客に受け入れられる形で提供し続けたいですよね。今回は、顧客視点の入り口として有効な「プロダクト3層モデル」についてご紹介します。
目次
製品の価値構造を
【製品の中核】【製品の実体】【製品の付随機能】の3階層に分けたものです。
【製品の中核とは】顧客が製品に求める基本的・中核的ベネフィットのこと。
電話であれば通話できること、自動車であれば移動できること。
【製品の実体とは】品質やデザイン、ブランド、パッケージなど。
【製品の付随機能とは】納品、配達、保証、アフターサービスなど。
プロダクト3層モデルのどこに注力して顧客満足度を高めるかは、プロダクトライフサイクルと関係しています。
プロダクトライフサイクルとは、製品の売上や利益の変遷を導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階で説明するものです。
製品の導入期であれば、製品の中核を高めることで顧客は満足してくれますが、製品が市場に増えて(成長期)基本的なベネフィットが満たされることを顧客が当たり前に感じ始めると、次は製品デザインやブランドイメージなどで差別化を図る必要が出てきます。
そして市場が飽和する(成熟期に達する)と、製品そのものでは差別化が難しくなるのです。
ここで、製品以外の部分で顧客の体験価値を高める必要性が生じ、デリバリーやアフターフォローで顧客満足を獲得するようなサービスが必要となってきます。
つまり、業種問わずサービス業的要素で顧客体験価値を高める必要性が高まっているのです。
製品の価値構造の考え方を3層に分け整理するプロダクト3層モデルについてご紹介しました。
プロダクト3層モデルを使って、多面的な視点を取り入れ自社の製品・サービスについて考えることで顧客満足度の向上につなげることができます。
お客様は製品そのものが欲しいのではなく、その製品を使用することで得られる機能を購入しています。お客様の欲求を叶える手段は何か?という視点を忘れないようにしましょう。
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