コラム

プロモーション手段11選を紹介!中小企業や個人事業主も取り組める方法とは?

2022.05.23

「プロモーション」とは自社の商品やサービスの認知や関心を高めることで、最終的に購買や成約といったゴールへと消費者を導くマーケティング手法を指します。

どれだけ優れた商品やサービスがあっても適したプロモーション活動がなければ、そもそも消費者に商品を認知されることすらままなりません。

今回は様々なプロモーション手段の中から、中小企業や個人事業主でも取り組みやすいおすすめの方法11選をご紹介します。

・新商品やサービスを発売しても売上を伸ばせない
・会社やサービスの認知度を高めたい
・商品そのものには自信があるが、集客力に課題がある

こういった点にお悩みの方は、ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。

プロモーションの手段は大きく4要素で構成される

消費者への認知を高め購買行動を促進させる「プロモーション活動」は、大まかに以下の4要素から構成されています。

1.広告
2.パブリシティ(広報活動)
3.セールスプロモーション(販促)
4.人的販売

具体的な手段を検討する前に、まずはプロモーションの大枠を掴むことで自社の商品・サービスとの親和性を考えてみましょう。

1.広告

プロモーションの代表的な手法である「広告」は、4つの中でもより広い顧客層へアプローチをしかけたい場合に有効な手段です。

以前はテレビや雑誌、新聞といったマスメディアを活用する広告が大半を占めていましたが、近年ではデジタル化の流れもあり “インターネット広告”の割合も急激に増加しました。

代表的な手法としては以下のようなものがあげられます。

・テレビ・ラジオ広告(CM)
・雑誌広告
・新聞広告
・交通広告・ディスプレイ広告
・リスティング広告
・SNS広告(YouTubeやTwitterなど)
・チラシ広告

目的に応じて使い分けることで、認知や興味関心の拡大・購買行動の促進など、様々なフェーズで絶大な効果を発揮することが可能です。

2.パブリシティ

「パブリシティ」とは自社の商品・サービスをテレビや雑誌といったメディアに紹介してもらうことで、認知や興味関心を獲得する手法のことです。

広告が有料で情報掲載をおこなうのに対し、パブリシティは基本的に無償で各媒体に情報を取り上げられるという特徴があります。一方で広告が自由に掲載内容を決められるのに対し、パブリシティでは掲載内容の決定権がないという違いもあります。

その他、パブリシティの主なメリットとしては以下のような点があげられます。

・「影響力のある第三者」に発信されるため(広告など自社発信の手法に比べ)より社会的な信頼を得やすい
・影響力のあるメディアに取り上げられれば、より多くの人にアプローチできる
・コストを抑えた広報活動が可能
・認知や信頼が高まることで、営業活動もスムーズになる  

パブリシティで効果を発揮するためには、主に自社の広報担当による積極的なマスコミへのアプローチやプレスリリース・SNS等を活用した宣伝活動が大きな鍵を握ります。

3.セールスプロモーション(販売促進)

セールスプロモーション(販売促進)はその名の通り、プロモーションの中でも「顧客を購買行動に導くこと」を目的とした活動を指します。

顧客の購買心理を細やかに分析することで、ターゲットの層やフェーズに応じたセールスプロモーションを打つことが可能です。

具体的なセールスプロモーションの手法としては

・グッズやサンプル品の配布
・期間限定のセール、特典付与
・店頭プロモーション(ディスプレイの工夫やPOPの掲載、デモンストレーション販売)

・展示会やイベントの開催、ブース出展

などがあげられます。

4.人的販売

営業マンによる営業活動、あるいは販売員さんによる店頭での販売活動などが「人的販売」に該当します。

顧客に対し直接的に働きかけることで、ターゲットのニーズや温度感をリアルに図りながらアプローチを仕掛けられる点が特徴です。

4つの中でもっとも人的リソースは割かれるものの「購買」というゴールへ導く手段として欠かせない工程といえます。

中小企業や個人事業主が取り組みやすい、11のプロモーション手段

上記で紹介したようにプロモーション活動は4つの要素に分類され、どの手法を用いるべきかは、狙いたいターゲットの層や目的に応じて異なります。

一方でテレビCMや交通広告といった多額の経費を要する活動は、予算の大きな大手企業を除き現実的に難しい企業も多いことでしょう。

中小企業や個人事業主も取り組みやすい、11のプロモーション手段についてご紹介します。
1.リスティング広告(広告)
2.SNS広告(広告)
3.チラシ・ポスティング活動(広告)
4.プレスリリース(パブリシティ)
5.ホームページ更新(パブリシティ)
6.SNSの運用(パブリシティ)
7.セミナー開催(販促)
8.店頭プロモーション(販促)
9.ポイントカードやクーポン(販促)
10.期間限定の特典やSALE(販促)
11.メルマガ配信(販促)

1.リスティング広告(広告)

インターネット広告の1つである「リスティング広告」は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるクリック型の広告。低予算からはじめやすく、かつ即効性が期待できる点で予算に限りのある小規模な企業にもおすすめです。

認知度の向上というより「すぐに商品の売上を伸ばしたい」「数字で結果を出したい」という層に向いているでしょう。

2.SNS広告(広告)

YouTubeやTwitter・InstagramといったSNS媒体に掲載する広告を「SNS広告」といいます。

主なSNS広告媒体としては、以下のような例があげられます。

・YouTube広告

・Twitter広告

・LINE広告

・Instagram広告

・Facebook広告

・TikTok広告  

リスティング広告と同様に低予算から始められる上、自社の顧客層に応じて適切なSNS媒体を選択できる点で「ターゲティングしやすい」「成約率を高めやすい」といった利点があります。

例えば「動画でプロモーションすべき商品」かつ若年層がターゲットであれば「TikTok広告」を、40代~50代の経営者層をターゲットにするなら「Facebook広告」を採用するといった具合です。

3.チラシ・ポスティング活動(広告)

アナログな手法ながら、チラシやポスティングも効果的なプロモーション手段の1つです。

とりわけローカルビジネスとの親和性が高く、比較的年齢層の高いユーザーをターゲットにする場合、近隣エリアへのポスティングは欠かせないでしょう。

チラシの作成時はデザイン性だけでなく、商品やサービス・料金のわかりやすさを追求することが重要です。またスタッフの顔や店舗の写真を掲載することで、受け取り手は提供者やサービスを具体的にイメージすることができ、安心して問い合わせしやすくなります。

4.プレスリリース(パブリシティ)

新商品の発売や新サービス・新規事業の開始などを世間に発信する際、有効なプロモーション手段が「プレスリリース」です。

プレスリリースを発信することで不特定多数に記事を目に留めてもらえる可能性があるため、認知度の向上という点で大きな役割を果たします。

またプレスリリースが各メディア記者の目に留まることで、運が良ければテレビや雑誌・WEBメディアなどに自社の情報が取り上げられる可能性もあります。第三者の視点から報道されることで、より社会的な信頼性を高めることにも繋がります。

プレスリリースは特別な技術を要せず、誰でも掲載費用を払うだけで簡単に利用することが可能です(無料のサービスもあります)。

主なプレスリリース配信サービスとしては、以下のようなものが有名です。

・PR TIMES
・ValuePress
・@Press

・DreamNews
・共同通信PRワイヤー

5.ホームページ更新(パブリシティ)

顧客に対してはもちろん、各マスコミに対し常に自社の正しい情報を提供する「拠り所」として、自社ホームページの細やかな情報更新や改修が非常に重要です。

何年も情報が更新されていないサイト・常に最新情報や興味深いコンテンツが掲載されているサイトのうち、どちらが訪問したユーザーから信頼されやすいかは一目瞭然でしょう。

とくに飲食店や美容室・アパレルなど旬や季節を大切にする業種は、小まめな情報の更新が売上にも大きく関与します。

更新内容の一例

・新商品やサービスの紹介
・営業日や時間変更に関するお知らせ
・料金体系の変更について
・イベントやセミナー開催の告知
・SALEなどキャンペーンの情報
・リクルート情報
・自社サービスに関連したコラムや事例記事

小さな企業であればWEB・広報担当をあらかじめ設定し、ホームページを定期的に更新できるシステムを確立しておきたいところです。

6.SNSの運用(パブリシティ)

昨今のプロモーション活動として欠かせないSNSツールの運用。社名や企業の公認キャラクターのアカウントが代表的ですが、昨今では各企業の社員が実名で運用するケースも増えてきています。

企業側が一方的に情報を発信するだけでなく、消費者とコミュニケーションを図りながら商品やサービスの認知度を高められる点、またリアルタイムの情報発信に効果的である点からも、SNSは非常に有効なプロモーション手段といえます。

すべてのSNSツールは基本的に無料で運用できるため、自社の目的と合致するのであれば積極的な運用を検討したいところです。

7.セミナー開催(販促)

セミナー・あるいはオンラインでおこなうウェビナーも、小規模から手軽に取り組みやすいプロモーション手段の1つです。

とくにウェビナーは会場や設営スタッフが不要なため、最小限の手間と経費で開催できる点も大きなメリットです。

「認知を高めるため」「自社への理解を深めるため」「購買行動の後押しをするため」など、各顧客フェーズに応じて適切なセミナーをおこなうことが求められます。

8.店頭プロモーション(販促)

実店舗をもつ企業であれば、販売に直結する店頭でのプロモーション活動は欠かせません。実際に商品を手に取ることができ、購買を検討しやすい環境だからこそ、その状況を活かしたアプローチが必要です。

具体的な方法としては、以下のようなものがあげられます。

・POPやインストア動画の配信
・商品配置やディスプレイの工夫
・実演販売
・体験ブースの設置

・サンプルや試食配布

とくに「顧客の体験」を重視する昨今のマーケティング傾向では、実店舗にていかに満足度の高い体験を提供できるかが、各企業における大きな課題となっています。

9.ポイントカードやクーポン(販促)

同じく飲食店や小売りなど実店舗をもつ企業であれば、ポイントカードや次回利用可能なクーポンを発行するといった手法を活用するのもおすすめです。

「継続利用することでお得に購入できる」という心理が顧客の再来店を促すため、リピーターやファンの獲得に有効なためです。このように顧客へ継続的に特典を提供することでリピーターを育成する方法は「制度手法」と呼ばれ、既存顧客へのアプローチとして非常に重要です。

以前までは紙が主流だったカードやクーポンですが、電子決済化のすすむ昨今ではオンラインによるカードやクーポン発行を提供する企業も増えてきています。

10.期間限定の特典やSALE(販促)

期間を限定しておまけなどの特典を付与したり(プレミアム手法)、通常より安い価格で商品を購入できるSALEを開催したり(プライス手法)といった方法も、消費者の購買行動を促進する手段として効果的です。

一時的に商品の価格帯を下げることはただ購買数を上げるだけでなく、新規購入(試し買い)を誘発することで長期的な顧客の育成に繋がります。

また特典などの ”プレミアム” を提供することも一時の購買を増やすだけでなく、顧客の満足度を向上しロイヤリティを高める上で有効です。

先述したSNSやホームページ・後述するメルマガ等と組み合わせることで、より引きのあるプロモーション活動をおこなうことが可能となります。

11.メルマガ配信(販促)

顧客接点を増やし継続的なファンを獲得する上で有効なのが「メールマガジン(メルマガ)」の配信です。

割引クーポンやSALE開催など消費者にメリットのある情報を定期的に提供することで、顧客の購買行動やロイヤリティを促進することが可能です。

またときには「企業の商品やサービスに対するこだわり」「実際、働いている社員の声」といった情報を発信することも、顧客からの信頼や安心を獲得する上で重要です。

メルマガで配信する内容の例

・新商品やサービスの紹介
・イベントやキャンペーンの開催情報

・顧客からのよくある質問に回答

・商品・サービスのお役立ち情報
・会社の思いやこだわり
・実際に働いている社員の様子 など

BtoBサービスであればメール配信が主体である一方、toC向けのビジネスであればLINE公式アカウントを活用することも視野に入れると良いでしょう。

メルマガ配信・LINE公式アカウントに関しては以下の記事もおすすめです。

メルマガの開封率を上げるコツとは? -3つのコツをご紹介!

LINE公式アカウントでリピーターを集客しよう!飲食店やBtoC企業におすすめの理由を事例付きで解説

まとめ

今回は企業の認知度アップや購買促進に欠かせない「プロモーション」に関して、その大枠と取り組みやすい10の手段についてご紹介しました。

企業が成長する上で「魅力的な商品・サービス」の開発が必要なのはもちろんですが、その魅力をより多くの人に伝えるためにプロモーション活動は必要不可欠です。

自社の商品やサービス、ターゲット層との相性を踏まえ、最適なプロモーション活動に取り組んでみてくださいね。

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