2022.06.13
ランディングページとホームページの大きな違いは、そのページが備える機能と期待される効果にあります。
ホームページが複数の機能をもち「顧客との信頼関係づくりの土台」となるのに対し、ランディングページは商品購入や問い合わせといった「CVの獲得」を目的に作られるのが特徴です。
ランディングページとホームページの違い
ランディングページ | ホームページ | |
ページ数 | 1ページ | 複数ページ (サイト毎に大きく異なる) |
目的 | CVの獲得 | 運営目的やページにより多岐にわたる |
費用 | 比較的、安価に作成しやすい | 高額になりやすい (サイト毎に大きく異なる) |
流入経路 | 広告流入が中心 | 自然流入が中心 |
SEO的な役割 | 弱い(場合が多い) | 強い |
リンク数 | 少ない | 多い |
この記事では「ランディングページ(LP)」の概要について確認したのち、あらためて「ホームページ」との違いや、成約率の高いLP作成の注意点などを解説いたします。
目次
ランディングページ(LP)には、大きく分けて2つの意味合いがあります。
広義の意味では「検索結果や広告経由で、訪問者がはじめに訪問するページ」のこと。そして狭義の意味では「訪問者を購買や問い合わせといったアクションに促すことへ特化した、縦長にレイアウトされたページ」のことを指します。
この記事では後者にあたる、狭義の意味でのランディングページ(LP)について解説したいと思います。
ランディングページは商材・サービスの販売や問い合わせ数を増加させることを目的に、1ページで作成されるWEBページのことです。
購買意欲を促進させる適格な順序で情報提供することにより、CVを獲得することが主な役割です。
※CV(コンバージョン)とは…商品購入や資料請求・問い合わせの数など、各WEBサイトが目標に定めた成果を達成すること。
実際、健康食品や化粧品・サプリメントといった商材の通販では、ランディングページが頻繁に使用されています。また昨今では資料請求やホワイトペーパー・問い合わせをCVにおいた、BtoBサービスのLPもよく目にするようになりました。
ランディングページとホームページには、大まかに以下のような違いがあります。
ランディングページ | ホームページ | |
ページ数 | 1ページ | 複数ページ(サイト毎に大きく異なる) |
目的 | CVの獲得 | 運営目的やページにより多岐にわたる |
費用 | 比較的、安価に作成しやすい | 高額になりやすい(サイト毎に大きく異なる) |
流入経路 | 広告流入が中心 | 自然流入が中心 |
SEO的な役割 | 弱い(場合が多い) | 強い |
リンク数 | 少ない | 多い |
ここでいうホームページとは、商品・サービスの紹介や会社概要・問い合わせ方法といった複数の要素から構成される、コーポレートサイトや店舗サイトなどの「WEBサイト」を指します。
ホームページが多様な目的を含んでいるのに対し、ランディングページは基本的に1ページ1目的に限定してつくられるのが特徴です。
例えば「パーソナルトレーニングジム」のLPなら「無料カウンセリングへの問い合わせ」が目的、「ダイエットスムージー」のLPなら「初回定期購入の申し込み」が目的、といった具合です。
またホームページでは内部の導線を良くするため、あるいはSEOを強くするためにサイト内のリンクを充実させる傾向にあります。一方でランディングページの場合は、不要な離脱を防ぐため最小限のリンク数にとどめることが多いです。
ランディングページとホームページを作る優先順位ですが、結論から言えば「目的」と「フェーズ」に応じて適した方を作成するのがおすすめです。
1つの商品やサービスに絞って販売数・問い合わせ数を増やしたいのであれば、そのプロダクトへ特化したランディングページを作成し、広告やメルマガと組み合わせて発信する方が早期の効果を期待できるでしょう。
一方、販売したい商品・サービスが複数ある場合、あるいは会社紹介や採用活動といったその他の情報発信の場が必要な場合は、ランディングページを何枚も作成するのではなく、情報発信の核となるホームページの作成が望ましいといえます。
ランディングページはユーザーの購買行動を促す上で非常に有効な手段です。まずはホームページと比較した際の、ランディングページのメリットについて見ていきましょう。
1つ目のメリットは、ホームページに比べ安価に作成できるという点です。
ホームページの相場価格が50万円~数百万円程度なのに対し、ランディングページであれば20~70万円あたりが相場でしょう。
ホームページ作成に比べ初期費用が抑えられる点は、LPのメリットといえます。
2つ目のメリットはホームページに比べ、運用開始からCVを獲得するまでが早いという点です。
理由としては
・自然流入でなく広告で集客するから
・サイト回遊がなくダイレクトに目的へ誘導できるから
といった要素が挙げられます。
すぐに売りたい商品・サービスや、期間限定で人を募りたいセミナーなどの案件もLPとの相性は非常に良いでしょう。
3つ目の理由は、ユーザーの購買行動モデルの枠組みに基づいた、成約率の高い訴求が可能だからです。
購買行動モデルとは、消費者が商品・サービスを購入するまでの心理状態や行動の移行を表したものです。有名なAIDA(アイダ)やAIDMA(アイドマ)、AISAS(アイサス)といった型を、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
発信者の希望する順序・構成で必要な情報を読んでもらえるため、購買行動モデルに即したLPでは自ずと高い成約率を目指すことが可能となります。
続いてホームページと比較した際、懸念となるランディングページのデメリットについても見ていきましょう。
1つ目のデメリットは、LP単体ではSEO検索の上位を獲得しづらいという点です。
SEOはWEBサイトの「総合力」によって順位が左右されるため、1ページで勝負しなければならない、そしてコンテンツの追加ができないLPで上位を狙うのは非常に難しいといえるでしょう。
ホームページの場合、こまめな情報更新によりSEOからの自然流入が望めるようになりますが、LPへお客さんを集客するためには流入経路となるWEB広告を運用し続ける必要があります。
2つ目のデメリットは、ランディングページで効果を出し続けるためには、毎月一定のコストを支払い続けなければならないという点です。
先述のとおり主な流入経路はリスティング広告・リマーケティング広告などの「WEB広告」となるため、広告の運用費が発生し続けることとなります。
広告費の額は商材・狙う問い合わせ数によって大きく異なりますが、相場として毎月20万円~100万円程度を想定しておくと良いでしょう。
3つ目のデメリットは、LPのみだと単発的な購買に繋げられても、リピーターに繋がる長期的なファンを獲得しづらいという点です。
企業の想いやバックグラウンドなど情報量の多いホームページに比べ、LPには商品・サービスに特化した情報のみ掲載するのが基本だからです。
LPで獲得した新規顧客に対して、メルマガやSNS・ホームページの更新といった魅力的なコンテンツを発信することにより、ロイヤリティの高いリピーターへと育てる働きかけが重要です。
最後にLPの成約率を高めるため、注意すべき3つのポイントについて解説いたします。
CVを獲得できるLPを作るためには、発信者が載せたい情報ではなく、ユーザーが知りたい・心が動くような情報を掲載することが重要です。
発信者側の視点にたつと
・商品やサービスがいかに優れているか。
・細やかな機能や成分の説明。
等を中心に掲載しがちですが、ユーザーを動かすためには
・商品を使うことで、自分にどんな効果やメリットがあるか。
・サービス購入後のワクワクする気持ちが促進されるか。
といった情報が重要となります。
必要な情報に絞りLPをなるべく簡潔にすることも、直帰率を下げる上で必要な対策です。
1ページに情報量が詰め込まれすぎている場合、ユーザーとしても「何が伝えたいかわからない」「読み疲れしてしまう」ため、CVにたどり着く前に離脱されるリスクが高まります。
「商材の説明は最低限にする」「専門的な内容より、写真や図など視覚的に理解しやすい情報を入れる」など、ユーザーが最後まで興味関心をもって読み進められる、わかりやすいページ作りを意識すると良いでしょう。
問い合わせや購入といったCVの方法を、シンプルかつわかりやすくすることも非常に大切です。
申し込みまでの導線が不明瞭、あるいはフォームの記述項目が多すぎて煩わしい場合、せっかくLPを見て「申し込みたい」と思ったユーザーが、最後の最後で離脱してしまうかもしれません。
また1ページで「資料請求」「商品購入」「無料相談の申し込み」など複数のCVを狙うことも、ユーザーの行動を躊躇させてしまうため避けるのが無難でしょう。
この「CVまでの導線をわかりやすくシンプルにする」という思考は、顧客にストレスのない操作性を目指す「UI/UX」の観点に基づいた手法です。
【おすすめ記事】UI / UX とは?重要性や改善フローを事例付き解説
ランディングページとホームページは、そもそも作成する目的から機能・期待される効果にも大きな違いがあります。
長期にビジネスを育てていく視点から、まずは顧客と関係を構築する基盤を築きたいなら「ホームページ」を、早く売上や成果に繋げたいなら「ランディングページ(LP)」の作成を検討してみてはいかがでしょうか。
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