コラム

共通価値観をつくる合宿レポート

2023.06.08

今回のコラムは、5月末に開催したCX Value Labの初合宿についてレポートします。

日頃はフルリモート勤務で、九州各地・関東などに散らばるメンバーが一堂に会し、弊社の目指す方向性について話し合う貴重な機会となりました。

レポートでは、合宿の内容と開催して起こった変化についてお伝えします。

はじめての合宿

4期目を迎えた弊社では、今年度に入って新しいメンバー2名がジョインしたこともあり、日頃はフルリモート勤務がメインですが、実際に顔を合わせて自社の今後を共有するために、オフサイト合宿を開催する運びとなりました。

九州各地や関東在住のメンバーも糸島に集まり、リラックスした雰囲気が漂う古民家で1泊2日にわたり、自社の今後の方向性や新規サービス開発について共有しました。また、パーパスとビジョンに基づいたバリュー(行動指針)の策定も行った密度の濃い時間となりました。

やさしい体験とは

合宿の中心にあったのは、弊社のタグラインにもなっている「やさしい体験」への理解でした。パーパスとビジョンの中にもある「やさしい」という言葉を体験レベルで実践・体感した時に、それがどのような体験なのかを多角的に言語化・共有していきました。

自社が示す「やさしい体験」を言語化しバリューに落とし込んで行くことが、合宿の目的の一つでもありました。

合宿の内容

1泊2日の合宿の内容です。

キックオフ/チェックイン

日頃はフルリモートで働いているメンバーが日本各地から糸島に集まりました。

趣のある古民家ゲストハウスでリラックスしながらチェックイン。

対面で会うのがはじめてのメンバーも。自己紹介からはじまり、合宿に期待することや主なコンテンツについて共有します。

パーパス・ビジョン・中期戦略の説明

代表廣瀬から改めてCXのパーパス・ビジョンの共有と今後の中期戦略とその後の展開について話がありました。

自社の成り立ちの基点、また各メンバーのジョインの背景や繋がりなどを確認する場となりました。

その中でも、パーパスにもある「やさしい体験」を中心とした戦略設計についても再認識しました。

ブランディングとは?

本年5月よりジョインしたチーフブランディングオフィサーの栂瀬より、ブランディングについての概念をはじめ、これから進めるコーポレートブランディングについての説明がありました。

大企業と中小企業ではブランディングの方向性が異なることや、ブランディングと広報を掛け合わせることでより高い効果が期待できること、また社内でのインナーブランディングについての重要性についても共有しました。

懇親BBQ

Day1の最後は、買い出しで調達した糸島ならではの新鮮な野菜や肉・魚介類を焼きながらのBBQです。仕事以外の話もしながら、交流が深まりました。

朝の糸島散歩と朝ごはん

Day2のはじまりは、糸島のランドマークである桜井二見ヶ浦へ。

平日の早朝ということもあり、通常は観光客でにぎわう海辺もとても静か。メンバーで散歩をしながら気持の良い天気の中、1日がはじまりました。

心理的資本ワークショップ

2日目は、取締役の内山が資格を取得したばかりのPsyCap Master®(心理的資本開発指導士)のワークショップをメンバー全員で受講しました。

心理的資本とは、企業や組織にとって、人が重要な経営資本である、という考え方(人的資本)を元に、人の知識やネットワークだけではなく、心理状態がパフォーマンスに影響するという考え方です。

今回の合宿では、内山が得た学びを共有し、またワークを実践することで理解を深めました。

バリュー(行動指針)づくり

パーパス・ビジョンを日常業務の中でどのように表現していくかを多角的に問い、メンバー各自の行動として落とし込んでいきました。

タグラインである「やさしい体験」を行動指針として表現した場合に、どのような言葉で発信するのが納得感があるかを活発な議論の元、話し合い、3つの言葉を生み出すことができました。

ここで決定した新バリューについては、後日、正式に発表させていただきます。

上記の内容を通して、自社のパーパス・ビジョン・バリューを体感し、メンバー同士の交流を図る場となりました。アウトプットも決まり、自社の方向性が浸透した豊かでやさしい時間でした。

合宿をしたことで起こった変化

合宿を開催したこと自体、とても有意義でしたが、それに伴い多くの変化が起きました。合宿を検討されている企業への参考までに、合宿のその後の動きを記載しておきます。

1.やさしい社会MAP(仮)をづくり

合宿の中でも多く出てきた「やさしい体験」の先にある「やさしい社会」について、自社が貢献できることの明文化をすることになりました。

名称はまだ仮ですが「やさしい社会MAP」としてCX Value Labが目指す「やさしい社会」を図式化し、そこから各部署での戦略に落とし込んでいくことになりました。

自社の活動基盤となるマッピングを進めています。

2.新規サービスが立ち上がる

カスタマーサクセスへの伴走支援に定評をいただいている弊社ですが、その支援をさらに強化・多角化していくために、何ができるかを議論する中で、合宿内でいくつかの新しい案が浮上しました。

内山が開催した心理的資本のワークショップをはじめ、ブランディングや広報など、より支援の質を向上するサービスが登場する予定です。ご期待ください。

3.社内での日常的なバリュー確認

メンバー全員で話し合う中で生まれたバリュー(共通価値観)が日常の合言葉のようになり、日々の打ち合わせの中での確認ポイントになりました。

決断する際にも、バリューに沿っているかの確認をはじめ、お互いの行動がバリューの即している際は、称え合う文化が醸成されています。

4.メンバー同士の日常的な交流が増える

これまで接点の少なかったメンバー同士が顔を合わせて、時間を過ごしたことで、交流の頻度やオンラインミーティング時のリラックス度が上がりました。

定量的には分かりづらい部分ではありますが、大事な合宿の効能のひとつです。

5.方向性が摺り合い、各自で動けるようになる

パーパス・ビジョン・バリューが自分ごととして落とし込まれた結果、各自の役割の中での決断が明確になりました。これはフルリモートで働く中で、行動のスピードが上がるためには不可欠な要素です。

以上が、合宿を実施して起こった変化です。日常業務を行う中で数日を投資して合宿を行うことは多くの調整が必要かもしれませんが、それを上回る結果が得られました。

パーパスやビジョンを設定したものの、社内に浸透しきれていない、プロジェクトを進める際にいつもズレが起きてしまう、というような課題をお持ちの企業には、合宿をしてみるのも一案です。

まとめ

合宿は、日常業務中にはあまり話すことのない企業の根幹や方向性を改めて共有し、自社が向かう先とそれぞれの現在地を再確認できる場となりました。

この前提があることで、各自が自身の役割を理解し、自ら動きやすい環境が整います。

毎日の業務に終われると視野が狭まりがちですが、自社のゴールから事業を見ることで各自の視座を高め、新しいアイデアが湧いてくることを実感した時間でした。

なにより、メンバーとリアルで交流し楽しい時間を過ごせたことが一番大きな収穫でした。

弊社では、カスタマーサクセスのプロセス構築や戦略策定支援を無料にてご相談を受付しておりますので、お気軽にご相談ください。

寄稿者

栂瀬 雅月 とがせ かづき(CX Value Lab株式会社 チーフブランディングオフィサー)

広告代理店にてグラフィックデザイナー、広報代理店にて外資系IT企業の広報、外資系メーカーにてマーケティング・ブランディングに従事、フリーランスとして広報・アートディレクター・アーティストとして活動をしながら、CX Value Lab株式会社に入社。

中小企業のブランディング支援、広報支援、新規事業支援を行う。Edinburgh College of Art卒業(BA/Visual Communication)

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