2021.12.15
下記のページで、顧客に価値を届けるために重要な視点である、CX(顧客体験・顧客体験価値)についてご紹介させていただいています。CX(顧客体験)の質を高めるためには、ユーザーの購買経験の前後に着目することが重要です。
CX(顧客体験・顧客体験価値)について、くわしくこちらでご紹介中↓↓
「競合よりも劣る点を補う商品を生み出せば売れるはず!」といった思考プロセスで製品・サービスの開発を行ってしまってはいませんか?今回は、それと全く逆の思考プロセスであるデザイン思考についてご紹介させていただきます。
誰もが陥りがちな「差別化のワナ」について復習する↓↓
目次
デザイン思考とは、ユーザーの観察を通じて顧客に共感し、課題を定義した上で、試作品(プロトタイプ)を創り、改善を繰り返しながら課題の解決を行う思考法です。
自社がターゲットとする顧客の本当のニーズが何なのかを深く考えることが重要です。
生活の中で自社が取り扱うカテゴリーの商品を使うシーンを思い浮かべたとき、どんな苦痛や不便を感じているかを想像し、その課題解決策を探ります。
例えば、ホームセンターで1/4インチのドリルを購入する顧客を目にすると、「この顧客はドリルが欲しい」のだと解釈してしまいがちですが、顧客が本当に欲しいのは1/4インチのドリルではなく、「1/4インチの穴が開けられるもの」なのです。
このように顕在化している問題の解決を行うのではなく、発生している問題の背景にある潜在的な課題は何かを注意深く観察し、解決方法を考えることが重要です。
デザイン思考を業務に取り入れるには、PDCAをかなり短期間で回しながらユーザーニーズと製品との整合性を図っていくことなどが求められ、柔軟性や機動力の高い組織の方が適していると考えられます。特に中小企業は、以下の観点からデザイン思考を活用しやすいのではないでしょうか?
・中小企業は規模などの関係から大企業よりも承認段階が少なく社長と社員の意思疎通が図りやすい
・フラットな視点を持った一つのチームとしてまとまりやすく、さまざまな観点からアイデアの創出を行える
上記2点の理由から、中小企業はデザイン思考を活用しやすい環境にあると言えます。
新規事業だけでなく既存事業を革新する場合においても、よりユーザー起点で改善・改革していくためにデザイン思考を活用することができます。
既存事業での製品・サービスを顧客視点で分析したときに「顧客が不満に思っていることはないか?」ということを改めて考える機会にもなります。
デザイン思考を活用し、これまで当たり前と思っていた慣習にとらわれず既存事業を革新してみませんか?
今回は、デザイン思考についてご紹介しました。
徹底的に顧客の苦痛や不便さを取り除くアイデアを考え、プロトタイプを作り、ユーザーテストを実施するプロセスを繰り返すことで、「技術開発に多くの投資をしたが、顧客にその価値が伝わらない」という悲劇を防ぐことにつながります。デザイン思考はあらゆるシーンで活用することが出来る思考法です。
これからの変化の時代を生き抜くために、自ら顧客課題を発見し、解決策を作り出す力がより一層求められているため、デザイン思考の必要性が増してきています。
改めて、顧客の声を起点にして解決すべき課題を定義し解決する考え方・プロセスをもって事業を考えたいという方は、プロのマーケティングコンサルタントが在籍するCX Value Labにご相談ください。机上の空論でない、実践的な商品・サービスの開発サポートのご提案など、貴社と伴走しながら実行します。ぜひお気軽にご相談いただけると幸いです。
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